昔の巨人はプロ野球で強かった

巨人

巨人は昔から野球界の盟主と呼ばれてきたことから、華やかな部分に注目が集まりますが、実際には目立たない場所で厳しい特訓を積み重ねていました。丸子橋の付近にあった多摩川グラウンドは、往年の多くの名選手たちが練習した場所として有名です。多摩川グラウンドで身につけた技術は、プロ野球の世界で活かされることになり、これが9年連続日本一の原動力にもなりました。

栄光の巨人軍の選手であっても、練習で技術を身につけなければ2軍の選手に追い越されてしまいます。昭和40年代の黄金時代を経て、第一次長嶋政権の時代になると、V9時代を支えていた選手たちも体力の限界を感じるようになっていました。昭和50年には球団史上初の最下位に転落しましたが、このままの状況で終わることはありませんでした。

長嶋監督の時代には地獄の伊東キャンプが実施されたことで、新たな時代の選手たちが育つことになったのです。昭和51年には前年の最下位から一転して、リーグ優勝を果たしています。長嶋監督から藤田監督に変わっても、若手の成長が続いて、昭和56年には8年ぶりに日本一を達成しました。1980年代の巨人はV9時代に比べると優勝数が減りましたが、次々に若手が登場したことで、昔と変わらずにプロ野球の人気を支えていました。

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