プロ野球の黄金期を築いた西武

西武

20世紀の後半には、プロ野球では西武ライオンズが黄金期を迎えていました。セ・リーグでは巨人が低迷する中で、実力のパ・リーグが注目されるようになった時代でもあります。

もともとは福岡を本拠地するチームで、西鉄時代にも黄金時代を築いていましたが、1970年代には親会社が何度も変わり、大きな転換期を迎えていました。1979年には福岡から埼玉の所沢に本拠地を移して、新たな選手を育成することになります。西武ライオンズとしては2代目となる広岡監督は、もともとは巨人の名選手だった人物で、徹底した監理野球を行いました。1983年には巨人を破って2年連続日本一を達成していますが、広岡監督の後任となる森監督の時代に最盛期を迎えることになります。

森監督の時代には、広岡監督の時代からの選手に加えて、新たな若手が次々と登場したことで、選手層が極めて厚いチームになりました。野手陣では清原和博や秋山幸二がホームランを量産する一方で、ピッチャーでは工藤公康などがエースとして君臨しています。1986年からは2年おきに日本一になる状況が続き、常にAクラスの上位に位置するようになります。この傾向は長く続きましたが、日本一になった2008年以降は厳しい状況が続いています。

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